コラム

授かりやすい体を作る大豆製品の簡単レシピ

公開日:2023年2月16日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

そろそろ妊活を始めようかなと考えている皆さん、授かりやすい体とはどのようなイメージをお持ちでしょうか?今回は妊活を始める時に気をつけていただきたいことと、ぜひ食べていただきたい『授かりやすい体を作る大豆製品レシピ』を管理栄養士がご紹介します。

妊活の基本、痩せすぎNG!

妊活をする前に知っておいて欲しいのが、女性の「痩せすぎ」です。厚生労働省が実施している国民健康・栄養調査によると、日本の若い女性は「痩せ」に当たる方が多いことがわかっています。肥満度(BMI)が18.5未満の「痩せ(低体重)」に当たる方が、20歳代女性では21.7%、30歳代では13.4%、40歳代では10.6%という結果になりました。20歳以上の女性全体の痩せの方の割合はこの10年では大きな増減はないですが、20歳代女性の痩せの方の割合は、厚生労働省が定めた健康日本21の目標値20%を上回っており、やはり全体的に女性の痩せすぎは気になる問題だと言えます。妊活中適正体重を守ることはとても大切で、痩せすぎている状態や逆に肥満でも、妊娠しにくくなることが知られています。

適正体重はBMIを使って知ることができ、妊娠に適したBMIは20~24です。
BMI=体重(kg) ÷ 身長(m) ÷ 身長(m)
BMIが25以上の場合は「肥満」、18.5以下の場合は「痩せ(低体重)」です。一度計算してみましょう。

最近極端なダイエットも流行っていますが、ここで注意したいのが、何か特定の種類の食べ物しか食べないといったような偏ったダイエットは危険であり、授かりやすい体質を遠ざけてしまうということです。しっかり食べていないと栄養不足になりやすく、鉄欠乏性貧血や無月経になるリスクが高いです。その他にもなんとなくだるい、疲れやすいなど思い当たる節がある方は、妊活を始める前にしっかりと自分の体や食事を見直しましょう。

妊娠や育児に向けた体づくりをしましょう

パンやご飯を食べず、糖質を減らしているという方をよく見ますが、お米は糖質の中でもとても優秀な食材です。水分が含まれているので、便秘が気になる方におすすめです。便秘は体の中に老廃物を溜め込むことになるので、妊活以前に健康によくありません。白米を胚芽米に換えたり、雑穀を混ぜることでミネラルや食物繊維も摂れるため、さらに栄養価が上がります。
また、カロリーが高いから油を一切摂らないというのも危険です。油は私たちの体を作っている細胞膜の材料です。マーガリンやショートニングなど人工的な油や、肉類の飽和脂肪酸は控えていただく方が良い油ですが、鯖や鮭などに含まれる油や紫蘇などの油はオメガ3系の油と呼ばれるもので、大変健康に良いのでしっかり摂る必要があります。
体重を増やす必要がある人は、一度に多くの量を食べられないこともあるかもしれませんが、その場合は食事回数を増やし、カロリーを補うようにしましょう。たくさん食べられない人は、消化機能が弱っているケースもあります。料理の具を細かく切ったり汁物などにすると、消化機能を助け、栄養の吸収もしやすくなるのでおすすめです。

授かりやすい体質を作る食材とは?

ここでは、授かり体質になるための食材についてご紹介します。排卵、妊娠成立にはホルモンバランスが鍵となっています。月経が不順になりやすい方は、前述した体重と、ホルモンバランスも気にしていただくと良いかもしれません。妊活には切っても切り離せない女性ホルモンの1つとして有名なのが、エストロゲンです。医学的にも大豆製品に含まれる大豆イソフラボンはエストロゲン様に働くことがわかっているため、妊活を意識したら毎日でも大豆製品を摂っていただきたいです。具体的な食材は、豆腐・高野豆腐・豆乳・きなこ・油揚げ・納豆・味噌などです。

授かりやすい体質を作る大豆製品レシピ

混ぜるだけ!ホットきなこ

<材料>
・豆乳 200mlほど
・きなこ 大さじ1
・お好みで はちみつ、オリゴ糖など

<作り方>
1. 鍋で豆乳を温めながらきなこを混ぜます。
2. お好みで、はちみつやオリゴ糖などを入れて味を整えたら完成です。

レンジで簡単!高野豆腐の煮物

<材料>
・高野豆腐 1枚
・麺つゆ 大さじ2
・みりん 大さじ1
・水 300cc
・にんじん 1/4本
・枝豆 適宜

<作り方>
1. にんじんは皮を剥いていちょう切り、枝豆は房から外しておいてください。
2. 耐熱容器に1と高野豆腐・水・麺つゆ・みりんを一緒に入れて、電子レンジで8~10分ほど加熱します。(ワット数によって時間が異なるため、目安は高野豆腐やにんじんが柔らかくなるまで)
3. 高野豆腐を食べやすい大きさに切って、盛りつけて完成です。

 

妊活を始めようと思ったら、まず一番にして欲しいのは自分の体の声を聞くことです。貧血があってフラフラする、生理不順、最近なんだか疲れやすいといったことがある場合は、妊活以前にまずは健康になるように食生活を見直す必要があります。その上で授かり体質になるように、今回ご紹介した大豆製品を意識して摂っていただくと良いですね。納豆をタレとネギやアボカドと一緒にご飯に乗せるだけの納豆丼も、大豆イソフラボンの摂取に大変おすすめです。ストレスを溜めすぎず、時にはお惣菜なども活用して体を整えてくださいね。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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