選ぶ力をつけよう!妊活中に食べるならどっち!?
公開日:2023年5月10日
記事監修:管理栄養士 松尾和美
妊活中は気をつけた方が良いことがいくつかありますが、今回は食事の選び方についての具体的なお話です。毎回調べるのもなかなか大変なので、ご自身で選択する力がつけば理想的です。より妊娠しやすい健康的な体に近づくように、食事の選び方について学びましょう。
飲み物の選び方
水とコーヒー、どちらが妊活中良いでしょうか?
正解は水です。しかも冷たいものではなく、温かいものがおすすめです。氷の入った冷たい水を飲むと体の芯から冷えてしまい、血流が低下します。暑い夏は氷入りの水を飲みたくなってしまいますが、必ず氷は抜きにしましょう。
コーヒーはカフェインが含まれており、利尿作用があります。ですから、飲み過ぎると却って脱水になってしまうのです。また、コーヒーは熱帯地方で収穫される食物のため、体の熱を冷ます働きがあると言われており、妊活中はおすすめできません。どうしてもコーヒーが飲みたい場合は、ノンカフェインのたんぽぽコーヒーをおすすめします。
主食の選び方
主食はご飯・パン・麺類、どれが妊活中良いのでしょうか?
正解はご飯です。その理由はGI値にあります。GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、食後血糖値の上昇度を示す指数のことです。このGI値が高い食材を食べると血糖値が急上昇し、反対にGI値が低い食材を食べると血糖値は緩やかに上昇します。GI値の高いものは体に負担がかかるため、妊活中に限らずなるべく避けましょう。GI値が高いパン・パスタ・うどんはすぐに血糖値が上がり、血糖値を下げようとインスリンが出てまたすぐに下がりますが、このような血糖値の乱高下は体にとても負担がかかり、イライラなどストレスの原因にもなります。
もしパンやパスタを食べるなら全粒粉のものがおすすめです。全粒粉は食物繊維がたっぷり含まれていて、血糖値が急激に上がるのを防いでくれます。
おかずの選び方
おかずはお肉メイン・お魚メイン、どちらが良いのでしょうか?
これはどちらも正解です。バランス良く食べることが大切です。ただし、赤身多め、脂肪少なめのものを選んでください。肉の脂肪は、私たち人間の体内に入るとドロドロの原因になりやすいのです。とんこつラーメンの白く浮いた油をイメージしていただくとわかりやすいでしょう。このような現象が体内で起こります。また同じ肉でも、鶏肉ばかりだと鉄分が摂りづらいため、牛肉も食べるようにしましょう。
魚は基本的に、脂肪の質が良くおすすめです。ただし、水銀が含まれる大型の回遊魚であるまぐろやかじきは、妊活中から食べ過ぎには注意が必要です。
お店選びに迷ったら?
妊活中に外食がしたくなったら、基本的には和食の定食屋がおすすめです。和食は妊活中に必要な栄養素をバランス良く摂ることができます。もし洋食のお店でしたら、主食はパンではなくご飯を、おかずは揚げ物ではなく焼きものを選びましょう。生野菜はトキソプラズマのリスクがありますし、体を芯から冷やすため基本的に控え、温野菜を選ぶと良いでしょう。また、冷たいデザートも控えめにしていただくと良いですね。
妊活を意識したら何を食べる?どんなことに気をつけたら良い?というお話をさせていただきました。1日3食も食べる機会がある=食を選択する機会が毎日3回もあるため、ご自身でより妊娠しやすい体になる食事を選べると良いですよね。
この記事の監修者:松尾和美
保有資格
・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者