2024.08.02

妊娠中はスポーツドリンクを飲んでもよい？注意点と取り入れ方

公開日：2024年8月2日

妊娠中は水分補給が大切と聞きますが、スポーツドリンクは飲んでも大丈夫なのでしょうか？スポーツドリンクを取り入れる際は、特に妊娠中は注意したい点があります。健やかな妊娠期間を過ごすためにも、ぜひ知っておきましょう。またどのように取り入れるとよいのか、ポイントや活用できる場面を紹介します。

妊娠中にスポーツドリンクは飲んでもよい？

妊娠中にスポーツドリンクを飲んでも問題ありません。スポーツドリンクにはナトリウムなどのミネラルや糖質が含まれているため、つわり中や、暑い時期にたくさん汗をかいたときの水分補給に役立ちます。ただし、食事や水分がしっかりとれているときに飲みすぎるのは注意が必要です。次に紹介するポイントに注意しましょう。

スポーツドリンクの飲みすぎに注意

いざというときの水分補給に役立つスポーツドリンクですが、取り入れる際に知っておきたい注意点があります。妊娠中はどのような点に注意すべきか、確認してみましょう。

糖質が多い

スポーツドリンクは糖質が多いため、飲みすぎには注意が必要です。例えばスポーツドリンク500mlあたりの糖質は25.5gほど。砂糖大さじ3杯弱分に相当します。毎日のように飲んでいると、糖質やカロリーの摂りすぎにつながり、体重増加などのトラブルにつながりかねません。普段の水分補給にスポーツドリンクを選ぶのは避け、水や麦茶といった、糖質を含まないものを取り入れましょう。

むし歯のリスクがある

スポーツドリンクを飲みすぎると、むし歯のリスクになりかねません。スポーツドリンクに含まれる糖質は、口の中でむし歯菌のエサとなります。むし歯菌が増えると「酸」がどんどん作り出され、歯の表面を溶かしてむし歯となってしまうのです。またスポーツドリンクは酸味があるため、さらに歯にダメージを与える恐れもあります。妊娠中はホルモンバランスや唾液分泌の変化などから、むし歯のリスクが高まることが知られています。スポーツドリンクはだらだらと飲まないようにし、飲んだ後は歯磨きやうがいをこまめにするようにしましょう。

妊娠中にスポーツドリンクを取り入れる際のポイント

妊娠中はどのようにスポーツドリンクを取り入れるとよいのでしょうか。ポイントや活用できる場面を紹介します。

つわり時の水分補給に活用する

食事や水分が思うようにとれないつわりの際は、スポーツドリンクが水分補給によいでしょう。エネルギー源となる糖質や、つわり時に不足しやすいミネラルの補給に役立ちます。ただし先ほども伝えた通り、つわり中とはいえ、むし歯のリスクは心配です。気分がよいときに歯磨きをしたり、スポーツドリンクを飲んだ後に水を一口だけ飲むようにしたりして対策しましょう。

たくさん汗をかいた際に取り入れる

運動をした際や、暑い中で作業をした際など、たくさん汗をかく場面での水分補給にスポーツドリンクが役立ちます。糖質が含まれることでエネルギー補給になったり、汗で失われたミネラルの補給になったりしてくれます。ただし、激しく汗をかくような運動や作業は、体の負担になるため妊娠中はなるべく避けたいもの。運動や作業は無理のない範囲で行うようにしましょう。

陣痛中の水分補給にも

スポーツドリンクは陣痛中の水分補給にもよいでしょう。陣痛の時間の平均は初産婦で10〜12時間、経産婦で4〜6時間ほどです。この間はなかなか食事をとれない方も多いため、糖質やミネラルの入っているスポーツドリンクが役立ってくれます。糖質はエネルギー源となるため、お産に必要な体力をサポートしてくれます。また汗をたくさんかくため、ミネラルの補給にもよいでしょう。入院準備をする際に、買い置きしておくとよいですね。