コラム

つわりの時期にとっておきたい栄養素

 

つわりの時期にとっておきたい栄養素

妊娠した女性たちの多くが経験する、つわり。つわりは妊娠初期である5~14週ごろに起こり、8~9週あたりがもっとも辛い時期になることが多いといわれています。軽い症状のものから重い症状までありますが、気持ちが悪い、吐き気がある、食欲不振、頭痛、嗜好が変化するなど症状もさまざまで、個人差があります。

どうしてつわりが起こるの?気持ちが悪いワケ

どうして、つわりのような辛い症状があらわれるのでしょうか。つわりの症状は個人差があり、なんとなく気持ち悪い程度のものから、日常生活に影響がでるような症状もあり、病的な症状のものを妊娠悪阻といいます。

妊娠悪阻の特徴としては、
・吐き気が空腹、満腹に関係なく常にあるために、水や食べ物を口にすることができない
・起きているとめまいや頭痛でフラフラしてしまう
・数日の間に5%以上の体重が減少している
※例えば、体重50kgで2.5kg以上減少するなど
・吐いたものが茶色っぽいなど胆汁や血液が混ざっている
・日常生活を送ることができない

以上、特徴に1つでもあてはまる場合は、妊娠悪阻の可能性がありますから、すみやかに産婦人科を受診しましょう。

つわりの原因ははっきりとわかっていませんが、ホルモンバランスが変化するために起こるという説があります。
胎盤からhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)というホルモンが出ますが、妊娠すると急激に分泌量が増えます。このホルモンは黄体が退化するのを防いで、子宮内を妊娠に適した状態に維持する働きを担っています。また、hCGは黄体を刺激し、ホルモンであるプロゲステロンを維持して、子宮内をふかふかのベッドのようにして、受精卵が成長するために必要な胎盤を完成させる大切なホルモンです。
このホルモンの量が低下してくると、つわりもおさまってくるため、ホルモンの影響があると考えられています。
そのほか、妊婦の不安、ストレスによる精神的な影響、母体が胎児を異物として認識するアレルギー反応の一種、お腹の赤ちゃんに血液や栄養が必要となりお母さんの栄養が不足するために起こるもの、赤ちゃんを守るためにお母さんの体質が変化し、刺激物などの毒素を拒否しているなどさまざまな説があります。つわりが重症化しやすい人の原因もよくわかっていません。

つわりの時期にとりたい栄養素とは

つわりは、お母さんの栄養状態が悪くても、赤ちゃんに優先的に栄養が届くようになっているため、赤ちゃんが育たないという成長への影響はまずありません。ただし、重症の妊娠悪阻になると、赤ちゃんへの影響が心配されています。
つわりの時は何ものどを通らなくなるので、妊婦の体に最も必要な栄養素をご紹介しましょう。

ビタミンB6

妊娠中は需要が増すため、欠乏しやすいといわれています。ビタミンB6を多く含む食べ物を利用するといいでしょう。さんま、かつお、牛レバー、赤ピーマン、バナナ、生姜などに多く含まれています。水溶性ビタミンで、赤ちゃんに必要なビタミンですので、毎日摂るようにしましょう。

葉酸

葉酸が直接つわりを軽減するということはありませんが、葉酸のサプリメントを利用すると、ビタミンB6も一緒に含まれていることから、不足した栄養素を十分に補うことができます。
また、妊娠中は葉酸が必要になるため、母体の葉酸が不足すると、健康不安にさらされる可能性があると考えられています。葉酸を多く含む菜の花やブロッコリー、モロヘイヤ、イチゴなどを取り入れましょう。

ビタミンB1

エネルギーを必要とする妊娠中は、食事をサポートするビタミンB1が必要です。また、不足すると体のバランスが乱れやすくなり、気持ちもさえなくなることがあります。ビタミンB1を多く含む、豚肉や豆腐などを取り入れていきましょう。

つわり時期は無理をしない!おすすめの食べ方

つわりの時期にとっておきたい栄養素

つわりの時期は、満足に量を食べることができないこともあり、赤ちゃんに栄養が届いているか心配になったり、何を食べたらよいか不安を感じることもあるでしょう。つわりの時期というのは、まだまだ赤ちゃんが小さいので、食事は無理をせず、食べられるものを食べられるときに食べることが大切です。栄養素を意識しすぎると、ストレスをためてしまうこともありますから、ずっと続くわけではないと割り切って過ごしましょう。

食欲がなくても、水分補給を大切に

脱水症状にならないように水や温かい麦茶などをこまめに取るようにしましょう。食事が取れないと水分不足になりがちです。果物を凍らせてシャーベットにすると、臭いを感じにくく食べやすくなり、水分補給になります。ゼリーなどの喉ごしのよいものや、水分の多い豆腐などの食材を利用するのもおすすめです。

食べられないときは、他の食材に変える。

魚やお肉が食べられないなら、大豆製品でたんぱく質を補う、ご飯はそばやうどんの麺類へ変更するなど、食べられないものは無理に食べずに、他の食材から栄養を摂るようにしましょう。味の変化によって食べられるようになることもありますので、酸味を効かせて、ご飯に梅干しをのせたり、魚にレモンを絞るなど工夫してみるとよいでしょう。熱いものからでる湯気など、臭いが気になり食べられないときは、冷ましてから食べると食べやすくなります。例えば、ご飯は小さめのおにぎりにして、何個か作り冷ましてから食べると、食べられるようになることもあります。

つわりの時期は辛い症状もありますが、おなかに赤ちゃんがいる証拠だと気持ちを前向きにとらえて、無理をしないようにリラックスして過ごしましょう。

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