コラム

産後、授乳中も避けた方が良い?ママが知っておきたいカフェインのこと

公開日:2022年9月1日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

産後・授乳中のリラックスタイムにコーヒーや紅茶など飲みたくなってしまいますが、産後は飲んでも大丈夫なのでしょうか?カフェインは赤ちゃんにどのような影響があるのでしょうか?特に母乳で育児をしているママにとっては、気になるところであると思います。今回は「産後のカフェイン」について解説します。

カフェインってそもそもどんなもの?

カフェインとはアルカロイドの一種で、コーヒー豆や緑茶・紅茶・コーラ・エナジードリンクなどに含まれます。カフェインを摂ることで、覚醒作用・解熱鎮痛作用・強心作用・利尿作用が起きると言われています。コーヒーやエナジードリンクを飲むと、スッキリ目が覚める・頭が冴えるという方も多いかと思いますが、これはカフェインの覚醒効果です。
また、カフェインには解熱鎮痛作用もあることから、実は風邪薬や偏頭痛薬など医薬品にも使われています。コーヒーは適切に摂取すれば、がんを抑えるなど死亡リスクが減少する効果があるという科学的データも知られていますが、過剰に摂取した場合には、中枢神経系の刺激によるめまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症、下痢、吐き気等の健康被害をもたらすことがあると言われています。長期的な作用としては、人によってはカフェインの摂取によって高血圧リスクが高くなる可能性もあるため、飲み過ぎには注意が必要です。

授乳中とカフェインのこと

妊娠中はカフェインを摂ってはいけないと聞いたことがある方も多いでしょう。胎盤を通じて赤ちゃんへもカフェインが届いてしまうため、妊娠中の過剰なカフェイン摂取は控えるように言われています。妊婦が高濃度のカフェインを摂取した場合に、胎児の発育を阻害(低体重)する可能性も報告されています。世界保健機関(WHO)では、「妊娠中はコーヒーを1日3~4杯までにすること」と定めています。
赤ちゃんが生まれた後、やっとコーヒーが飲める!と思った方もいるかもしれません。ですが、母乳育児の場合はママが食べたもの・飲んだもので母乳が作られることから、やはり過剰なまでのカフェインの摂取は控え、妊娠中と同じく3~4杯程度にすることをおすすめします。

カフェインを過剰摂取した場合の赤ちゃんに与える影響

・夜寝なくなる
・情緒不安定になる
・泣く回数が増える など言われています。

カフェインは、眠気覚ましに利用されるくらいですから、脳を刺激し感覚や運動機能を高める作用があります。ただし3~4杯飲んだだけでは母乳にでてしまうことは無いとされているため、あまり気にしすぎなくても大丈夫です。

ノンカフェイン!産後おすすめの飲み物

産後・授乳中でのカフェイン摂取量の基準が明確に定められていないとは言え、ママの食べたもの・飲んだ物から母乳は作られるため、極力安全なものを摂りたいですよね。そこで、カフェインを含まないおすすめの飲み物をご紹介します。

1.たんぽぽコーヒー(たんぽぽ茶)

たんぽぽコーヒーは、たんぽぽの根から抽出する、コーヒーの代用品として作られたお茶です。一説では、ヨーロッパのポーランドで一番初めに作られたと言われており、コーヒーという名前がついているもののコーヒー豆は使われておらず、カフェインは一切含まれません。母乳育児期をサポートする飲み物としてもおすすめで、体を温める作用もあるため、冷えやすい女性の方には積極的に飲んでいただきたいです。

2.カモミールティー(ハーブティー)

ハーブティーはいろいろな効能や味がありますが、中でも特におすすめなのはカモミールティーです。諸外国では「子どもの万能な薬」「植物のお医者さん」などと呼ばれ、健康に欠かせない飲み物と言われています。単体で飲むと少し香りにクセがありますが、牛乳や豆乳で割るとまろやかになり、ミルクティー風となるため、ミルクティーが好きな方には大変おすすめです。産後のイライラをリラックスさせてくれるかもしれません。

3.桑の葉茶

桑の葉から作られたお茶で、カフェインを含みません。さらに、桑の葉には糖質吸収を抑える働きがあるため、産後にダイエットをしたいママにはおすすめのお茶です。冷やして飲むと口当たりが良く、飲みやすくなりますよ。

 

コーヒーや緑茶、エナジードリンクなど、身近な飲み物によく含まれているカフェイン。摂り過ぎてしまうと赤ちゃんへの影響も心配ですし、ママも眠れなくなってしまう可能性もあるため、飲み過ぎないようにしてください。ハーブティーやたんぽぽコーヒーなどで、産後のリラックスタイムを楽しみましょう。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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