コラム

妊娠中のチーズとの付き合い方は?OK・NGの種類と注意点を知ろう

公開日:2024年5月31日

記事監修:管理栄養士 広田千尋

「妊娠中はチーズは控えたほうがよい」と聞いたことはありませんか?さまざまな情報があるため「どの種類だったら大丈夫?」「加熱したら大丈夫?」など、悩んでしまう方もいらっしゃるかもしれません。今回は妊娠中のチーズとの付き合い方について、気をつけるべき理由をはじめ、OK・NGの種類について、詳しく解説します。

妊娠中にチーズに気をつけるべき理由

妊娠中にチーズに気をつけたいのは、チーズにリステリア菌という食中毒菌が潜んでいる可能性があるからです。リステリア菌に感染すると、胎盤をとおして赤ちゃんへ感染する恐れがあり、流産や早産、死産、または生まれた赤ちゃんに影響が残る可能性があります。妊娠中は抵抗力が弱まり、リステリア菌への感染リスクが高まるため、特に注意が必要です。リステリア菌は、チーズなどの乳製品以外にも、生ハム、スモークサーモンなども原因食品となります。リステリア菌は低温でも増殖するため、冷蔵保存しているからといって安全というわけではありません。赤ちゃんの健やかな成長を守るためにも、妊娠中はこれらの食べ物を避け、上手に付き合っていくようにしましょう。

妊娠中に避けるべきチーズ

妊娠中に避けるべきチーズは「ナチュラルチーズ」といわれる種類のものです。なかでも注意したいのは、外国産のナチュラルチーズです。原料である乳を加熱しないままチーズを作るため、リステリア菌が生き残り、チーズの中で増殖してしまう可能性があります。そのため妊娠中は、下記のようなナチュラルチーズを避けましょう。

【ナチュラルチーズの主な種類】
・クリームチーズ
・モッツァレラ
・カッテージ
・マスカルポーネ
・カマンベール
・ブリー
・ゴルゴンゾーラ など

一方で、外国産でなく、国内で生産されたナチュラルチーズは、原料である乳の殺菌が義務付けられているので安全とされています。のちほど詳しく解説します。

妊娠中に食べてもよいチーズ

妊娠中はすべてのチーズを避ける必要はなく、食べてもよいチーズがあります。チーズと上手に付き合っていくためにも、OKな種類を知っておきましょう。

国内で生産されたナチュラルチーズ

先ほども伝えたとおり、国内で生産されたナチュラルチーズは、原料である乳の加熱殺菌が義務付けられているため、妊娠中でも安全とされています。ただし、パッケージに「要加熱」と書かれたものは加熱して食べる必要があるため、パッケージをよく確認して食べるようにしましょう。

プロセスチーズ

プロセスチーズも妊娠中に食べられるチーズです。プロセスチーズとは、ナチュラルチーズを加熱して溶かして作られるものです。加熱によりリステリア菌などの微生物が死滅しているため、安全に食べられます。プロセスチーズは、スライスチーズや6Pチーズ、キャンディチーズといったものがあります。プロセスチーズであるかどうかは、パッケージをチェックするとわかります。パッケージの裏面に表示されている「種類別」という項目に「プロセスチーズ」と書かれているため、確認してみましょう。

加熱したナチュラルチーズ

外国産のナチュラルチーズでも、加熱すれば妊娠中でも食べられます。ほかの食中毒菌と同様に、リステリア菌も加熱に弱く、十分な加熱により死滅します。外国産のナチュラルチーズを楽しみたい場合は、十分に加熱されたメニューを選ぶようにしましょう。

ピザやチーズケーキのチーズは大丈夫?

先ほども説明したとおり、加熱していれば、料理やお菓子に使われるチーズを食べても問題ありません。ピザは調理の際に加熱するため、妊娠中も問題なく食べられます。チーズケーキも同様で、加熱して作るベイクドチーズケーキ(ニューヨークチーズケーキやバスクチーズケーキなども含む)やスフレチーズケーキは問題ありません。ただし、加熱せずに作られるレアチーズケーキやティラミスなどのチーズケーキは、妊娠中は要注意です。外国産のナチュラルチーズが使われている場合もあるので、確認するようにするか、避けたほうがよいでしょう。

 

妊娠中は食べ物に関してさまざまな制限がありますが、食べられるものの中から楽しみを見つけて、上手に息抜きしたいものです。ぜひチーズとの付き合い方の参考にしてみてくださいね。

【参考文献】
食品安全委員会「【読み物版】 妊娠時に特に注意すること その2 平成28年1月29日配信」

お役立ち情報やお得なキャンペーンなど配信中♪
友だち追加

この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋

 

一覧へ戻る