コラム

栄養豊富な夏野菜を使って!妊娠中におすすめのさっぱりレシピ

公開日:2024年7月16日

記事監修:管理栄養士 広田千尋

夏が旬の野菜たちは、暑い時期に摂りたい栄養素が豊富なものばかり。妊娠中に必要な栄養素も摂れるため、積極的に取り入れましょう。そこで今回は、夏が旬の食材の栄養価を紹介します。また夏バテ対策にもうれしい、暑い日にもさっぱり食べられるおすすめレシピを紹介します。

毎日取り入れたい!妊娠中の栄養補給におすすめの夏野菜3選

太陽の光を浴びて育った夏野菜は、どれも栄養価が優れています。どのような特長があるのか、詳しく見てみましょう。

パプリカ

夏が旬のパプリカは、野菜の中でもトップクラスの栄養価です。特にビタミンAやビタミンCの含有量が優れています。ビタミンAは赤ちゃんの成長に欠かせない役割や、妊娠中に低下しやすい免疫機能をサポートしてくれます。また妊娠中はビタミンCの必要量が増えるため、意識して摂りたい栄養素です。パプリカは赤色と黄色がありますが、どちらか悩むなら赤色がおすすめ。赤色のパプリカは、ビタミンAやビタミンC、食物繊維の量が黄色より優れています。パプリカは生のままサラダや和え物にしたり、加熱して炒め物やカレーの具材にしたりするのもよいでしょう。

なす

なすの注目の成分は、ナスニンとカリウムです。なす特有の美しい色味を作っているナスニンは、高い抗酸化作用を持つことが知られています。美肌を作ったり免疫機能を維持したりと、夏にうれしい成分です。なすはぜひ皮ごと食べるようにしましょう。またカリウムは妊娠中のむくみ対策に欠かせません。汗で失われやすい栄養素のため、なすなどの野菜からたっぷり補給しましょう。

トマト

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ということわざがある通り、トマトは栄養価の高い夏野菜です。カリウム、ビタミンAを含むほか、注目したいのはリコピンという成分。リコピンは強い抗酸化作用があり、妊娠中の健康維持や美容面に役立ってくれます。またトマトのさわやかな酸味は、つわり中や夏バテ中でも食べやすいのがうれしいポイントです。そのまま食べるのはもちろん、和え物や冷たい麺類のトッピングなどに活用してみましょう。

なすとトマトの香味豚しゃぶのレシピ

夏が旬のなすとトマトを使った、豚しゃぶのレシピを紹介します。夏野菜の栄養素はもちろん、元気な毎日をサポートしてくれるビタミンB1もたっぷり補給できます。レンジ加熱したなすと、サッと茹でた豚肉、トマトを合わせるだけなので、あっという間に作れるのが魅力です。香りのよい香味だれに大葉を合わせて、食欲がないときでも食べやすいようにしました。

なすとトマトの香味豚しゃぶ

●材料(2人分)
豚薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 160g
なす 2本
トマト 1個
サラダ油 大さじ1
(A)長ねぎ(みじん切り) 1/4本
(A)いりごま(白) 大さじ1
(A)しょうゆ 大さじ1
(A)酢 大さじ1
(A)砂糖 大さじ1/2
(A)ごま油 小さじ1
(A)鶏がらスープの素 小さじ1/2
(A)おろししょうが 小さじ1/2
(A)おろしにんにく 小さじ1/2
大葉 4枚

●作り方
①なすは縦4等分に切り、さらに長さを2等分に切ります。トマトはくし形に切ります。

②なすを耐熱皿に並べてサラダ油をまぶします。ふんわりとラップをして電子レンジ(600W)で約3分加熱し、すぐにラップを外して粗熱を取って冷まします。水気が出ていたらキッチンペーパーでふき取ります。

③鍋に湯を沸かし、弱火で豚肉を2〜3枚ずつ茹でます。冷水にとって冷まし、水気を切ります。

④ボウルに(A)を入れて混ぜ合わせます。食べる直前にトマト、②、③を加えて混ぜます。器に盛り、千切りにした大葉を散らします。

●ポイント
なすと豚肉は水気をしっかり切ることで、味が薄まるのを防ぎます。トマトから水分が出るため、食べるまでに時間があるときは、調味料を和える前の状態で冷蔵保存しておきます。食べる直前に和えるようにしましょう。

 

旬の食材は栄養価が高いだけでなく、安価に手に入るのもうれしいですね。ぜひ今回紹介した野菜を取り入れて、妊娠中の夏を元気に過ごしましょう。

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この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋

 

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