コラム

妊活中に夫婦で摂りたい!亜鉛を含む食べ物と簡単レシピ

公開日:2024年8月20日

記事監修:管理栄養士 広田千尋

妊活中、夫婦で取り入れたい栄養素である亜鉛。亜鉛は平均的な摂取量が男女ともに不足しがちであるため、意識して補給しましょう。亜鉛は牡蠣に多く含まれるイメージがありますが、ほかにはどのような食べ物に含まれるのでしょうか?日常に取り入れやすい食べ物と、亜鉛をたっぷり摂れる簡単レシピも紹介します。

亜鉛が豊富な食べ物とは?

亜鉛は妊活中の夫婦のどちらにも欠かせない役割があります。男性では、男性ホルモンの合成や精子の生成に関わる大切な働きがあります。また女性では、貧血を防いだり、妊娠すると必要量が増えたりするため、不足することなく摂りたい栄養素です。亜鉛は動物性食品をはじめ、さまざまな食べ物に含まれています。中でも、取り入れやすい食べ物を中心に紹介します。

魚介類

牡蠣の亜鉛含有量は、食べ物の中でもトップクラスです。それ以外には、下記の食べ物があります。

【100gあたりの亜鉛含有量】
・牡蠣 14.0mg
・桜えび(乾) 4.9mg
・あさり水煮缶 3.4mg
・しらす干し 3.0mg
・いか 1.5mg
・えび 1.2mg

桜えびは乾物でストックしやすく、和え物や炒め物、スープなどに入れるとよいでしょう。あさり、いか、えびの入った冷凍シーフードミックスも使いやすく、手軽に亜鉛を補給できます。

肉・乳・卵類

肉類の中では、レバーや牛肉に亜鉛が豊富に含まれています。またチーズ、卵も亜鉛を強化したいときにおすすめです。

【100gあたりの亜鉛含有量】
・豚レバー 6.9mg
・牛ひき肉 5.2mg
・牛肩肉 4.5mg
・牛レバー 3.8mg
・プロセスチーズ 3.2mg
・鶏卵 1.1mg

中でも牛ひき肉は、手軽に調理できるので取り入れやすいのではないでしょうか。チーズや卵は毎日とるようにすると、亜鉛をたっぷり摂れるでしょう。

ナッツ・大豆製品

ナッツや大豆製品は、調理が不要、または簡単なので、亜鉛をたっぷり摂りたいときにおすすめの食べ物です。

【100gあたりの亜鉛含有量】
・ごま 5.2mg
・アーモンド 3.7mg
・ピーナッツ 3.0mg
・くるみ 2.6mg
・油揚げ 2.5mg
・納豆 1.9mg
・厚揚げ 1.1mg

ナッツ類は間食におすすめですが、カロリーが高いため、食べすぎには注意しましょう。

海鮮あんかけ焼きそばのレシピ

亜鉛を摂りたいときにぴったりな、海鮮あんかけ焼きそばのレシピを紹介します。手軽に亜鉛を摂れる冷凍シーフードミックスを使って、ランチや夕食にぴったりなレシピにしました。カリッと焼いた麺に、うまみの詰まった「あん」がよく合います。

海鮮あんかけ焼きそば

●材料(2人分)
中華麺(蒸し) 2袋
シーフードミックス(冷凍) 200g
チンゲン菜 1株
生しいたけ 2枚
にんじん 1/3本
ごま油 適量
(A)水 200ml
(A)オイスターソース 大さじ1
(A)鶏がらスープの素 小さじ1
(A)砂糖 小さじ1/2
(A)おろししょうが 少々
(A)塩 少々
(A)こしょう 少々
片栗粉 大さじ1
水 大さじ1

●作り方
①シーフードミックスは塩水(分量外:水200ml+塩小さじ1)に10〜15分ほどつけて解凍し、サッと洗って水気を切ります。チンゲン菜は茎と葉に分けてざく切り、しいたけは薄切り、にんじんは短冊切りにします。

②中華麺は袋のまま、電子レンジ(600W)で約1分加熱します。フライパンにごま油を入れて中火で熱し、中華麺をほぐしながら入れます。そのまま動かさずに2〜3分焼いて焼き色をつけ、焼き色がついたら上下を返してさらに2〜3分焼き、2つに分けて器に取り出します。

③②のフライパンに必要に応じてごま油を足し、中火でチンゲン菜の茎、しいたけ、にんじんを炒めます。しんなりとしたらシーフードミックスを炒め、(A)を加えます。

④③が煮立ったら1〜2分煮て、チンゲン菜の葉を加え、再度煮立ったら片栗粉と水を合わせたものを回し入れます。とろみがついたら、②の麺にかけます。

●ポイント
お好みでうずらの卵(6個程度)や豚肉(80g程度)を加えると、さらに亜鉛を強化できます。また中華麺は焼かずに電子レンジ加熱でもOKです。中華麺を耐熱皿に移してラップをし、600Wで約2分加熱してごま油をまぶしましょう。

 

食事をご飯やパンだけで済ませたり、肉や魚をあまり食べなかったりする食生活を続けていると、亜鉛不足になる恐れがあります。今回紹介した食べ物を取り入れ、バランスのよい食事を心掛けて、妊活に必要な亜鉛をたっぷり摂取しましょう。

【参考文献】
厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2020年版)」
厚生労働省「令和元年 国民健康・栄養調査」
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

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この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋

 

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