秋の食材で妊娠中や産後を元気に!旬を味わうおすすめレシピ
公開日:2024年9月19日
記事監修:管理栄養士 広田千尋
朝晩に涼しさを感じるようになるころ、秋が旬の食材が出回りはじめます。秋が旬の食材は、妊娠中や産後の栄養補給にぴったりなものばかりです。免疫力を高めたり、むくみや便秘などのマイナートラブルを予防したりして、元気な毎日を過ごしましょう。今回は、秋の食材を使った妊娠中や産後におすすめのレシピを紹介します。
妊娠中や産後の栄養補給におすすめ!秋の食材3選
秋が旬の食材は、おいしいだけでなく栄養価も高いものばかりです。秋の食材の中でも、特に栄養豊富で妊娠中や産後に取り入れやすい食材を3つ紹介します。
鮭
秋が旬の鮭は、産卵のタイミングで水揚げされます。卵に栄養をとられるため、脂は控えめですが、身が引き締まっていて濃厚な味わいです。タンパク質が豊富であるため、妊娠中の赤ちゃんの体づくりや、産後の体力回復に役立ちます。また鮭は、ほかの魚に比べると脂質が少なく、カロリーが控えめであるため、妊娠中の体重増加に悩む方や、産後の体重管理にもぴったりです。さらに鮭には、ビタミンDやアスタキサンチンなど、免疫機能の維持に役立つ栄養素や成分も含まれています。抵抗力が低下してしまいやすい、妊娠中や産後を元気に過ごすために役立ってくれるでしょう。
さつまいも
秋が旬のさつまいもは、むくみ予防に役立つカリウム、便秘予防に欠かせない食物繊維、免疫機能をサポートするビタミンCといった、さまざまな栄養素を含んでいます。さつまいもに含まれるビタミンCは、でんぷんに守られているため、熱に強いのが特徴です。シンプルに蒸したり焼いたりしたさつまいもは、妊娠中や産後の間食にぴったりです。ほかにも汁物やサラダ、炒め物など、いろいろなメニューに取り入れてみてください。
きのこ
秋が旬のきのこは、ビタミンDやカリウムを補給できるほかにも、カロリーが低いのも魅力です。スープや炒め物、またはおかずのかさ増しとして取り入れると、妊娠中や産後の体重管理に役立ってくれるでしょう。またきのこには、β-グルカンという水溶性食物繊維が含まれています。β-グルカンは免疫力を高めるほか、糖や脂質の吸収を抑えてくれたり、腸内で善玉菌が増えるのをサポートしてくれたりと、さまざまな効果が期待されている成分です。寒くなる時期の健康づくりに、ぴったりの食べ物といえるでしょう。
鮭ときのこのフライパン蒸しのレシピ
秋が旬の鮭ときのこを使った、フライパン蒸しのレシピを紹介します。材料を切ってフライパンに入れれば、あとはほったらかしでOKなので、妊娠中や産後の忙しいときでも気軽に作れます。妊娠中・産後に必要な栄養素と、たっぷりの野菜をとれるのがうれしいポイントです。
鮭ときのこのフライパン蒸し
●材料(2人分)
生鮭 2切れ
キャベツ 1/8個
しめじ 1/2パック
しいたけ 2枚
にんじん 1/4本分
塩 少々
こしょう 少々
めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ1
バター 10g
粗びき黒こしょう 少々
●作り方
①鮭は一口大に切り、塩、こしょうをふります。キャベツはざく切り、しめじは硬い部分を除いてほぐし、しいたけは軸を除いて薄切り、にんじんはピーラーで薄く削ります(または千切り)。
②フライパンに野菜ときのこ類を敷き、鮭を載せます。めんつゆを回しかけてバターを載せてふたをし、中火にかけます。湯気が出てきたら弱火にして5?6分蒸し焼きにし、鮭に火が通ったら火を止めて粗びき黒こしょうをふります。
●ポイント
にんじんはピーラーで薄く削ると簡単で、火も通りやすくなります。1本丸ごとの状態で削るとやりやすいです。または千切りにしても問題ありません。
秋が旬の食材には、免疫機能をサポートして、元気な体づくりをしてくれる栄養素や成分が豊富です。寒い季節が来る前にしっかり栄養補給をして、妊娠中や産後を元気に過ごしましょう。
【参考文献】
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋