コラム

1歳からフォローアップミルクは必要?幼児食にオススメ簡単レシピもご紹介

公開日:2022年7月20日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

1歳を過ぎたら卒乳と同時に、フォローアップミルクをあげようと考えているママも多いのではないでしょうか。そもそもフォローアップミルクは何なのか?どんなときに必要なのか?詳しく解説していきます。幼児食の簡単レシピも最後にご紹介します。

そもそもフォローアップミルクとは?

赤ちゃんが生まれたばかりの新生児期から飲ませることができるミルクを「育児用ミルク」と言います。母乳が出ないママや、仕事の都合や薬を飲んでいて母乳を飲ませることができないなど、様々な理由で使われています。育児用ミルクが母乳の代わりとして作られているのに対し、フォローアップミルクは牛乳の代用として飲ませるものです。「フォローアップミルクは育児用ミルクをステップアップさせたもので、赤ちゃんが大きくなったら切り替えるもの」と思っているママもいますが、これは実は間違いなのです。育児用ミルクとフォローアップミルクは見た目が似ているため勘違いされやすいですが、食事の代わりになるものではないのです。
1歳を過ぎると、飲料として牛乳を飲むことができるようになりますが、牛乳には鉄分やビタミンCが少ないため、飲み過ぎるとバランス良く栄養素が補えないという欠点があります。そこで、牛乳の代わりに飲むことで不足しがちな栄養を補うことができる、「牛乳の代わりになるもの」というのがフォローアップミルクの位置づけなのです。
2019年に改訂された厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」では、フォローアップミルクを飲み始める目安は生後9か月以降としている一方で、離乳食の進行とともに与えるのは「母乳または育児用ミルク」としています。フォローアップミルクに関しては、「離乳が順調に進まず鉄欠乏のリスクが高い場合や、適当な体重増加がみられない場合には、医師に相談した上で、必要に応じてフォローアップミルクを活用すること等を検討する。」と説明されています。
フォローアップミルクを使用するか迷う場合は、上記にあるように食事が十分に進んでいるかどうか確認し、食事が十分に進んでいる場合はフォローアップミルクではなく、牛乳を取り入れていきましょう。食事の進み具合が悪く、鉄欠乏のリスクが高い場合や適切な体重の増加がみられない場合は、医師に相談のもと必要に応じてフォローアップミルクを活用するようにしましょう。

実はデメリットも多い?フォローアップミルクの気をつけるポイントとは?

不足しがちな栄養を補うという観点で言うと、ママにとってはありがたい存在であるフォローアップミルクですが、飲み過ぎてしまったり、やめるタイミングを見失うことでデメリットもあります。

甘いからやめられない

フォローアップミルクを飲んでいることで、卒乳や牛乳への移行に苦戦する場合があります。フォローアップミルクは赤ちゃんが飲みやすいように、オリゴ糖やデキストリンなどの甘みがついているためです。牛乳よりも甘さがあるため、牛乳を飲まなくなってしまうというケースもあります。

亜鉛や銅が含まれない

フォローアップミルクは法律上、育児用ミルクと区別するために、亜鉛や銅の添加が認められていません。育児用のミルクは亜鉛や銅の添加がされています。育児用ミルクは母乳の代わりになる完全栄養食なのに対し、フォローアップミルクは赤ちゃんの不足しがちな栄養素を補うことが目的なので、フォローアップミルクだけでは栄養不足になってしまいます。

離乳食・幼児食が進まない

育児用ミルクと同じようにフォローアップミルクを欲しがるだけ与えてしまった結果、満足してしまい離乳食の進みが悪くなってしまう場合もあります。

虫歯のリスクがある

フォローアップミルクを哺乳瓶で飲んでいると歯にミルクが残りやすく、虫歯のリスクが高くなります。長く哺乳瓶を使っていると癖になってしまうケースもあるため、コップやマグで飲ませるようにしましょう。また、飲んだ後は歯磨きをするようにしましょう。

離乳食・幼児食で気をつけることは

前述した通り、栄養面でメリットもありますがデメリットもあるため、フォローアップミルクに頼らず、なるべく食事から栄養を摂らせてあげることが大切です。どんな栄養素を摂れば良いのでしょうか?フォローアップミルクに含まれている栄養素は次の3つです。

① カルシウム

カルシウムは牛乳・チーズなどの乳製品のほか、豆腐などの大豆製品やしらす・干し海老・ひじき・小松菜・ごまなどに多く含まれます。また、ビタミンDにはカルシウムの吸収を助ける働きがあるため、ビタミンDを一緒に摂ることがおすすめです。ツナや卵・サーモンなどに含まれます。

② 鉄分

鉄分は動物性のヘム鉄と植物性の非ヘム鉄に分けられ、吸収率が良いのはヘム鉄です。鉄分を効率良く摂取するには、ヘム鉄の牛肉・豚のヒレ肉・レバー・カツオ・マグロなどがおすすめの食材です。しかし、子供にとっては食べづらい食材と言えるでしょう。吸収率の悪い非ヘム鉄ですが、肉や魚に含まれる消化酵素と食べ合わせることで鉄分の吸収率が上がるので、納豆・小松菜・ひじきなどの食品と肉や魚を献立に組み合わせることで、吸収率をアップすることができます。そのほか、ビタミンCも非ヘム鉄の吸収を上げる働きがあるため、食後にビタミンCが豊富な果物を与えるのもおすすめです。鉄分が強化されているヨーグルトやチーズなど、市販のものも活用しながら補給していきましょう。

③ DHA

DHAは青魚に多く含まれますが、これも子供にとっては食べづらい食材です。鯖の缶詰やツナ缶などにも豊富に含まれているので、活用していきましょう。

不足しがちな栄養を補える 離乳食完了期~幼児食におすすめレシピ

ごろごろかぼちゃの豆乳スープ

(材料)
豆乳 300ml
水 200ml
玉ねぎ 1/2個
ブロッコリー 150g
かぼちゃ 150g
オリーブオイル 小さじ1
粉チーズ 10g
塩 少々

(作り方)
① 玉ねぎは粗めのみじん切りにする。ブロッコリーは房の部分をしっかりと洗い、小さめに切る。かぼちゃは皮をむき、種を落としたら1cm角に切る。

② 鍋にオリーブオイルを熱し、玉ねぎを入れて弱火で炒め、しんなりとしたら水・ブロッコリー・かぼちゃを加えて柔らかくなるまで煮る。

③ 豆乳を加え、加熱し、粉チーズを加えて塩で味を調える。

牛乳と豆乳は似ているようですが、牛乳はカルシウムが豊富なのに対し、豆乳はカルシウムがほとんど含まれず、鉄分が含まれています。どちらも子供にとっては必要な栄養素であるので、どちらもまんべんなく取り入れると良いでしょう。ブロッコリーには鉄分の吸収を高めるビタミンCが豊富に含まれます。水溶性ビタミンは茹でると水に溶けだしていきますが、汁ごと食べられるスープにすることで、栄養素を丸ごと摂ることができます。

ツナとトマトの洋風炒め

(材料)
ツナ(ノンオイル・無塩)1缶
トマト 中1個
オリーブオイル 小さじ1/2
塩 少々

(作り方)
① トマトは切り込みを入れて熱湯につけ、皮を湯むきする。湯むきしたトマトは2cm角に切る。

② フライパンにオリーブオイルを熱し、ツナとトマトを加えて5分ほど中火で熱する。

③ 塩少々で味つけをし、器に盛りつけて完成。(お子様が食べられるようであれば、パセリをパラパラとかけてください)

うま味の宝庫であるトマトと、ツナを合わせた簡単洋風炒めです。そのまま食べても、パスタのソースにしてもおいしくいただけます。1歳半ごろまでのお子さんはトマトの皮がのどにひっかかる恐れがあるので、湯むきして皮を取り除きましょう。DHAが豊富なツナ缶は、お料理に手軽に使いやすい食材です。炊き込みご飯や卵焼き、野菜炒めなど、様々なお料理に使えるので常備しておくと良いですね。

 

今回はフォローアップミルクの役割や使うことによるデメリット、幼児期の食事で気をつけるべきことなどについてお伝えしました。離乳期後期~幼児期に不足しがちな栄養を補えるため、一見魅力的に感じてしまうフォローアップミルクですが、食事から栄養を摂るという習慣を遠ざけてしまう恐れもあるため、使い方や与える量には注意が必要です。離れる乳と書いて離乳食と読むので、徐々にミルクの量を減らして、食事からおいしく・楽しく栄養を摂れるようになると良いですね。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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