春の食材は栄養満点!旬を味わう妊娠中におすすめのレシピ
公開日:2024年4月9日
記事監修:管理栄養士 広田千尋
暖かくなるにつれ、さまざまな春の食材が旬を迎えます。旬の食材は、おいしいのはもちろん、栄養価が高く妊娠中の栄養補給にぴったりです。そこで今回は、妊娠中に取り入れたいおすすめの春の食材についてと、簡単レシピを紹介します。
妊娠中の栄養補給におすすめ!春の食材3選
春に旬を迎える食材の中でも、春キャベツ、新ごぼう、たけのこは、妊娠中に摂りたい栄養素をたっぷり補給できます。含まれる栄養素や、おすすめの食べ方を紹介します。
春キャベツ
3~5月頃が旬の春キャベツは、葉がやわらかく甘みがあるのが特長です。キャベツは野菜の中でもビタミンCが豊富で、ほかにも食物繊維、カリウム、葉酸などの栄養素を含んでいます。妊娠中の栄養補給や、便秘やむくみなどのトラブル対策にぴったりです。またキャベツに含まれるビタミンUは「キャベジン」ともいわれ、胃腸の粘膜を正常に保つ働きが期待されています。胃腸の調子が整いづらいときにもよいでしょう。キャベツに含まれるビタミンやミネラルなどの水溶性の栄養素をムダなく摂りたい場合は、生のまま食べられるサラダや和え物がおすすめです。また今回紹介する豚汁のような汁物にすると、たっぷりと食べられるので、野菜不足解消にもなります。
新ごぼう
4~6月頃に旬を迎える新ごぼうは、香りがよくやわらかいごぼうです。通常のごぼうより早く収穫されるため、白っぽい色をしていて、短くなっています。ごぼうは食物繊維が豊富に含まれ、野菜の中でもトップクラスの含有量です。妊娠中の便秘対策や、食べすぎ予防に取り入れてみましょう。新ごぼうは、炒め物や汁物はもちろん、サッと茹でてサラダにするのもおすすめです。
たけのこ
たけのこの旬は3~4月頃。水煮たけのこは1年中手に入りますが、旬のたけのこは香りがよく、甘みをたっぷり感じられます。旬の時期は、生のたけのこを茹でたものがスーパーに並ぶため、ぜひ手に取ってみましょう。たけのこはごぼうに次いで、食物繊維が豊富な野菜です。またカリウムも豊富に含むため、妊娠中のむくみ対策にもぴったりです。煮物、炒め物、汁物、炊き込みご飯など、さまざまなメニューに活用しましょう。
春キャベツの簡単豚汁のレシピ
春キャベツと新ごぼうを使って簡単に作る、豚汁のレシピを紹介します。春キャベツと新ごぼうの甘みで、いつもの豚汁がさらにおいしくなります。野菜をたっぷりとれるので、食べすぎ防止や野菜不足解消にもおすすめです。野菜は3種類だけにして、下ごしらえの手間が少しでも少なくなるようにしています。多めに作って、作り置きしてもOKです。
春キャベツの簡単豚汁
●材料(2人分)
豚薄切り肉 50g
春キャベツ 1/6玉(約90g)
新ごぼう 1~2本(約50g)
にんじん 1/4本
ごま油 小さじ2
だし汁 400ml
みそ 大さじ1
酒 大さじ1
小ねぎ 適量
●作り方
①豚肉、キャベツは一口大に切ります。ごぼうはささがきにし、水にさらして水気を切ります。にんじんは短冊切りにします。
②鍋にごま油を入れ中火で熱し、豚肉、ごぼう、にんじんを炒めます。
③②にだし汁を加え、煮立ったらアクを取り、みそ、酒を加えてふたをして、弱火で約8~10分煮込みます。
④③にキャベツを加え、ひと煮立ちしたら味見をして、薄いようであればみそを足します。火を止め器に盛り、小口切りにした小ねぎを散らします。
●ポイント
キャベツは最後に入れることで、シャキシャキとした食感を残します。また煮込む前にみそを入れるようにすると、具材に味がなじんでおいしく仕上がります。
妊娠中はさまざまな栄養素の必要量が高まるため、栄養価の高い旬の食材が役立ちます。ぜひ新鮮でおいしい春の食材を取り入れて、楽しんでくださいね!
【参考文献】
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」
この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋