コラム

妊活中の飲食、コンビニなら何を選ぶ?

公開日:2023年11月29日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

赤ちゃんが欲しい、そう思ったら特に意識したいのが食事ですよね。バランスが良い手作りご飯を3食きちんと食べて、お菓子や冷たいものを控えて…このようないわゆる丁寧な暮らしをすることが理想ですが、現実は仕事や家事が忙しく、毎食手作りは難しい、でもコンビニで済ますのは避けたい…そう考えている方も多いのではないでしょうか?実はしっかり選ぶことができればコンビニご飯でも大丈夫です!今回は、妊活中のコンビニご飯の選び方について管理栄養士が解説します。

妊活中のコンビニご飯を選ぶ考え方3つ

まず妊活中の食事の基本的な考え方として、①時間がない中でも食べられるものを食べる②1回の食事で完璧な栄養バランスを求めすぎない③迷ったら食品添加物が少ない方を選ぶ、という3点を頭に置いてください。それぞれの意図を解説します。

① 時間がない中でも食べられるものを食べる

おすすめできないのは、時間がないから何も食べないということです。そもそも必要なエネルギーや栄養素が摂れないことは問題ですし、長時間空腹状態が続く場合は体が飢餓を感じて吸収率が上がってしまい、余計な脂肪や糖質を吸収して太りやすくなることもあります。例えば日中購入して食べる時間があまりない場合は、前日や朝に保存が常温でも大丈夫なものを予め準備しておく、時短で食べやすいもの、例えば片手でも食べやすいものなどを選ぶなど、状況に合わせて食事内容を決めましょう。

② 1回の食事で完璧な栄養バランスを求めすぎない

1回の食事でバランス良く色々食べなくては…と思うと、選べなくなってしまいますよね。1回の食事で完璧な栄養バランスを目指さなくても大丈夫です。1日3食の中で、例えば昼あまり野菜を食べられなかったら夜に野菜を多めに、朝に炭水化物が多かったら昼は控えめに、などバランスを見て食べていただくと良いでしょう。1日でのバランスもなかなか難しい場合は、1週間単位で栄養バランスを調整でも大丈夫です。メインのおかずは直近の食事と同じ食材を選ばないようにする、というだけでもぐっと栄養バランスが良くなりますよ。

③ できるだけ食品添加物は少ない方を選ぶ

同じおにぎりやサンドイッチでも、種類やコンビニによって使用されている食品添加物の量や種類が異なります。妊活中は購入する際に裏の原材料表示を見て、食品添加物をチェックする癖をつけましょう。スラッシュ(/)より後ろの部分が食品添加物になりますので、裏の原材料表示を見て食品添加物の種類が少ないものを選ぶと、より体に優しい選択ができます。

妊活中おすすめ!コンビニで選ぶポイント

ここでは実際にコンビニで食事を選ぶときの、具体的なポイントを解説します。

菓子パンよりもおにぎりや惣菜パンを選ぶ

ついつい普段から甘い菓子パンを選ぶ人は注意です。甘い菓子パンはエンプティーカロリーといって、ミネラルやたんぱく質など私たちにとって必要な栄養素がほとんど含まれていないのにもかかわらず、カロリーと糖質だけがとても高いという特徴があります。パン1つで500kcalを超えるものも少なくありません。必要な栄養素が摂れないのにも関わらずカロリーが高いものを食べつづけると、肥満になりやすく、糖質も多いので血糖値の急激な上昇につながり、その後の血糖値の乱高下も気になります。血糖値が乱高下するとメンタルにも影響が出やすく、落ち込んだりイライラしてしまうこともあるため、妊活中にはおすすめできません。そこで、具材のたっぷり入ったおにぎりやサンドイッチ、惣菜パンを選ぶようにしてください。おにぎりの具材の中でもたんぱく質食材である、鮭・ツナ・焼肉などがおすすめです。サンドイッチではハム・卵・ツナなどがおすすめです。

おかずはたんぱく質がメインのお弁当を選ぶ

コンビニではお弁当・お惣菜・パスタ・うどんなどさまざまな種類のものがありますが、パスタやうどんは炭水化物がメインでたんぱく質が少ないため、おかずがしっかりと入っているお弁当を選んでいただくといいでしょう。おかずを選ぶポイントとしては、肉や魚、卵や豆腐などたんぱく質が入っているものが良いですね。例えば焼鮭、豚肉の生姜焼き、焼肉、そぼろ、ハンバーグ、天津飯、麻婆豆腐などです。これらは妊活中には欠かせないたんぱく質食材がしっかり入っています。煮物やサラダなど野菜が一緒に入っているお弁当がベストですが、別で野菜のお惣菜を買って一緒に食べるとなお良いですね。

酸化された油をできるだけ避ける

酸化された油は体のサビの原因となり、卵子や精子の老化にもつながります。コンビニのホットスナックに使用されている油は、何度も繰り返し使用していることが多いためおすすめできません。ホットスナックをどうしても選ぶ場合はコロッケや唐揚げなどの揚げ物ではなく、焼き鳥やフランクフルトなど比較的油調理が少ないものを選ぶと良いですね。

間食の選び方

妊活中にコンビニで選ぶとしたら、ヨーグルト・チーズ・ゆで卵・するめ・干しいかなどのたんぱく質系のものや、くるみ・アーモンドなどのナッツ系がおすすめです。ヨーグルトはプレーンを選び、ドライフルーツと一緒に食べるのもおすすめです。ただし、ドライフルーツは糖分が高いので食べすぎないようにしましょう。

飲料の選び方

妊活中は体を冷やさないことが大切です。よって、基本的にはアイスではなく、常温もしくはホットのものを選ぶようにしてください。さらにカフェインが含まれるコーヒーや紅茶は、カフェインが体を冷やす原因となるのでホットであっても飲み過ぎには注意してください。おすすめなのは水、もしくは麦茶などのカフェインが含まれないお茶や、女性ホルモンと似たような働きをする大豆イソフラボンが豊富な豆乳飲料です。ただし豆乳飲料には糖分がたくさん入った甘いものがありますので、飲みすぎないように気をつけてください。

 

いかがでしたでしょうか?妊活中にコンビニで食事や間食、そして飲料を選ぶとしたら、具体的にどのようなものを選べば良いか?また、選ぶときのポイントについてお伝えしました。コンビニでは商品の裏面の原材料や栄養成分をまず見る癖をつけましょう。妊活を始めたら食事は基本中の基本となるため、まずはできることから進めていきましょう。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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