コラム

妊娠中のむくみ解消に!カリウムを摂れるおすすめの食べ物とレシピ

公開日:2024年6月12日

記事監修:管理栄養士 広田千尋

妊娠中に起こるむくみのほとんどは心配のないものとされますが、体のだるさにつながったり、体重が増えてしまったりするため、なんとか対策したいトラブルです。むくみ解消にはさまざまな方法がありますが、中でもカリウムを含む食べ物は、意識して取り入れたいものです。今回はカリウムの豊富な食べ物と、むくみ解消におすすめのレシピを紹介します。

妊娠中のむくみ解消は減塩・カリウム摂取がポイント!

妊娠中はホルモンバランスの変化や、血液量の増加、血液循環が滞ることにより、むくみが起きやすくなります。むくみ解消に役立つ食事のポイントは「減塩」と「カリウムの摂取」の2つです。塩分は水分をため込む性質があるため、摂りすぎるとむくみを引き起こします。塩分控えめを心がけるようにしましょう。またカリウムは余分な塩分を排出する働きがあります。野菜や果物の摂取量が不足すると、カリウムが不足がちになり、むくみが起きやすい状態を作ってしまうことに。次に紹介する食べ物を取り入れてみましょう。

妊娠中のむくみ解消におすすめ!カリウムの豊富な食べ物

妊娠中のむくみ解消におすすめの、カリウムの豊富な食べ物は下記のとおりです。

【100gあたりのカリウム含有量】
・ほうれん草 690mg
・納豆 690mg
・枝豆(冷凍) 650mg
・アボカド 590mg
・大豆(茹で) 530mg
・小松菜 500mg
・さつまいも 480mg
・ブロッコリー 460mg
・かぼちゃ 430mg
・バナナ 360mg

カリウムは色の濃い野菜、大豆製品、芋、果物に多く含まれる傾向があります。野菜たっぷりで大豆製品を取り入れた食事を心がけ、朝食や間食で果物を取り入れるとよいでしょう。またカリウムは水に流れ出やすい性質があるため、長時間茹でたり水にさらしたりすると、減ってしまう恐れがあります。生で食べたり、蒸したり焼いたりすると、よりムダなく摂取できるので、調理法も工夫してみるとよいでしょう。

かぼちゃのカレー風味スコップコロッケのレシピ

カリウムの豊富なかぼちゃを使った「かぼちゃのカレー風味スコップコロッケ」のレシピを紹介します。スコップコロッケとは、丸めずに作るコロッケです。カリッと炒めたパン粉を載せるので、まるでコロッケのようなサクサク感を楽しめます。カレー風味にすることで、塩分控えめでもおいしく食べられるのがうれしいポイントです。冷凍かぼちゃを使うので、簡単に作れます。

かぼちゃのカレー風味スコップコロッケ

●材料(2人分)
かぼちゃ(冷凍) 200g
玉ねぎ 1/4個
合いびき肉 80g
コンソメスープの素(顆粒) 小さじ1
バター 小さじ1
カレー粉 小さじ2
牛乳 大さじ2
塩 少々
こしょう 少々
【トッピング用】
パン粉 大さじ3
粉チーズ 大さじ1
サラダ油 大さじ1
パセリ(乾燥) 適量

●作り方
①玉ねぎはみじん切りにします。

②耐熱ボールにかぼちゃを入れ、ラップをし電子レンジ(600W)で約3分加熱します。熱いうちにフォークなどで皮ごとつぶし、コンソメスープの素を加えて混ぜます。

③フライパンにサラダ油を入れ弱めの中火で熱し、パン粉を入れて炒めます。パン粉が色づいてきたら粉チーズを加え、こんがりと色づいたら取り出します。

④フライパンにバターを入れ弱めの中火で熱し、玉ねぎ、ひき肉を順に炒めます。ひき肉の色が変わったら、カレー粉を加えてサッと炒めて火を止めます。

⑤④のフライパンに②を加えてよく混ぜ合わせ、味をみて塩、こしょうでととのえます。器に盛って③をふりかけ、乾燥パセリを散らします。

●ポイント
パン粉を炒めるときは、焦げないように注意しましょう。弱めの中火で焦げそうな場合は、火加減を調整してください。

 

妊娠中のむくみ対策は、食べ物の工夫以外にも、適度な運動も大切です。また軽いストレッチや入浴も、血流を促すためによいとされています。すっきりとした状態を目指して、無理なく取り組んでみてくださいね。

【参考文献】
文部科学省「日本食品標準成分表(八訂)増補2023年」

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この記事の監修者:管理栄養士 広田千尋

 

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