コラム

妊活中の栄養を摂りたい!忙しい働き世代におすすめの食事作りの考え方

公開日:2022年5月25日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

20~40代は働き盛り。妊活世代に共働きの家庭が増加している日本では、夫婦での家事分担が大きな課題になっています。プライベートが楽しく充実していることで、仕事にも良い影響がでてきます。しかし、夫婦2人のうちどちらか一方に仕事や家事の負担が大きくのしかかってしまった場合に、ワークライフバランスが崩れ、それが原因で夫婦仲が悪くなったり、どちらかがストレスをため込んでしまうというケースが起こりうるのです。今回は、家事の時短について・忙しい時の食事作りとの向き合い方などについてお話をしていきます。

共働き夫婦の時短テクニック!

家事は全般的に手間を減らしたいものですが、特に料理は時短を考えますよね。料理の時短のコツとしては、お惣菜・〇〇の素・カット済みの野菜・ミールキットなど、料理時間を短縮させるための調味料や食材が今ではたくさん売られているため、必要に応じて使うのもおすすめです。
例えば「おかずの素」を使うと、食材を準備するだけであとは味つけが決まりやすく、家庭では出せない本格的な味つけを楽しむことができるというメリットがあります。人によって添加物などが気になり、罪悪感が残るなどのデメリットを感じる場合もあるかもしれませんが、たまになら問題ありません。ポイントは旬の食材を使うこと。旬の食材は、その気候に一番収穫しやすい食材であり栄養価が高く、量もたくさん出回るため価格も安定しており、手に入りやすいというメリットがあります。
また、作る際はレシピ選びも大切です。工程が少なく、シンプルなもの・味の完成のイメージや、調理工程のイメージがつきやすいものから選ぶと失敗が少ないです。全てを一から作ると時間もかかってしまいます。多めに作って作り置きしておくと、あと一品物足りない、というときにとても便利です。冷凍保存は3週間程度保存可能なので便利ですが、冷凍に向く食材と向かない食材があるため注意が必要です。例えば、じゃがいも・こんにゃく・豆腐は冷凍に向かない食材です。

忙しい方向け バランスの良い献立の考え方

毎日何品も献立を考えるのはなかなか難しいですよね。そいうときは、単品メニューになってもバランス良く食べられる工夫を考えましょう。バランスの良い食事とは、簡単に言うと炭水化物(ご飯・パン・めん類)、たんぱく質(肉・魚・豆腐・豆類)、ビタミン・ミネラル(野菜類・海藻類・きのこ類)、この3種類を入れるということです。
パスタを例に挙げると、市販のパスタでたまたま購入したものが、肉や魚などのたんぱく質食材がほとんど含まれておらず、オリーブオイルと調味料にベーコンが少ししか入っていないものだったとします。この場合、ほぼ炭水化物のみというバランスが偏った食事になってしまいます。ここに炒めたお肉・きのこや野菜をプラスすることで、品数は少なくてもバランスの良い献立が完成します。

1品プラスでバランスばっちり!忙しくてもできる簡単レシピをご紹介

野菜もお肉も一緒にとれる新定番汁物 ネギだけ豚汁

材料(2人分)
豚モモ薄切り肉 80g
長ネギ 1本
糸こんにゃく 1/2袋
だし汁 500ml
味噌 大さじ1と1/2
油 小さじ1

作り方
① 長ネギは斜め切りにする。
② 豚肉は食べやすい大きさに切る。
③ 糸こんにゃくは食べやすい長さに切る。
④ 鍋に油をしき、豚肉を入れて炒める。
⑤ 表面の色が変わったら、ネギ・糸こんにゃく・だし汁を加えて煮る。ネギがくったりとして肉に火が通ったら、火を止めて味噌を加えて味を見る。器に盛りつけて完成。

大根・人参・ごぼうなど、根菜をたっぷりと入れて食べたい豚汁ですが、たくさんの食材の下準備をするのは大変。そのため、切るのが比較的簡単なネギをたっぷりと入れた、ネギ豚汁をご紹介します。柔らかく煮えたネギと豚肉の相性は抜群。お好みでごま油を少々垂らしても、アクセントとなりおすすめです。

たった3分でできるレンチンおかず 丸ごと玉ねぎのレンジ蒸し

材料(1人分)
玉ねぎ 1玉
ポン酢 小さじ1/2
かつおぶし

作り方
① 玉ねぎは上下を切り落とし、上下に十字の切り込みを入れる。
② 耐熱皿にのせ、ふんわりとラップをかけて電子レンジ600ワットで3分加熱する。
③ ラップを外し(やけどに注意)ポン酢・かつおぶしをかけて完成。

春先に出回る新玉ねぎで作ると柔らかくなりやすく、甘みが引き出されます。もちろん通常の玉ねぎでもおいしく作ることができます。

 

古くから日本では、ご飯に汁物・主食に副菜2品がベースの「一汁三菜」が理想の食事と言われてきました。しかし、現代の忙しい毎日では難しいことも多いでしょう。完璧を求めすぎると、できなかったときにできなかった自分を責めてしまうこともあるかもしれません。どんな食事でも、基本は自分や家族がおいしいと感じ、心地良く負担なく食べることができていれば良いのです。あとは不足している栄養素がないかどうか意識し、足りていない分を補うよう工夫していきましょう。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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