2023.05.31

妊活中の方、必見！初夏におすすめの妊活食材

公開日：2023年5月31日

日差しも強くなり、そろそろ夏がきますね。今回は妊活中の方にぜひ食べていただきたい、初夏におすすめの妊活食材を管理栄養士がご紹介します。旬の食材がおすすめの理由や妊活で気をつける食事のポイントなど、身近な疑問にお答えします。

妊活で気をつけたいことは？

妊活をスタートすると、みなさんまず食事に気をつけようと意識されると思います。妊活中の食事のポイントは、
①卵子や精子の原料を摂る、
②卵子や精子を老化させない食材を摂る、
③何でも無理なく続けられるように食べる、です。

①については、卵子も精子も血液もホルモンも、ほとんど全てがたんぱく質を原料に作られているため、まずたんぱく質をしっかり摂ることが大切です。毎日、肉や魚・卵や大豆製品などのたんぱく質源を、偏ることなくしっかりと摂りましょう。特に女性で貧血が気になる方は、牛の赤身肉・魚の血合いを意識して摂るようにしてくださいね。男性の精子の寿命は４８～７２時間と言われていて、すなわち２～３日で新しく入れ替わります。そこで新しい精子を作れるように、原料であるたんぱく質を摂ることが大切ですね。

②については、卵子や精子の老化を防ぐために、抗酸化力のある食材を意識して食べることが大切です。具体的にはビタミンＣ・ビタミンＥ・ビタミンＡ、ポリフェノールなどです。逆に老化の原因となる酸化した油や過剰な糖質は、妊活中は避ける方がベターです。

③については、体に良いからといって１種類を１度で大量に摂るのではなく、毎日少しずつ食べるということを意識していただきたいです。なかなか忙しく料理を作るのが難しいという方は、不足している栄養素をサプリメントで補っても良いです。

妊活には旬の食材がおすすめ！その理由は？

旬の食材がおすすめの理由とは何でしょうか？それは、栄養価が高いから・特においしく食べられるから・市場にたくさん出回るため手に入れやすい価格で販売されていることが多いから、です。野菜によっては、旬以外に摂れたものの約３倍も栄養価が高いというデータがあります。また甘味があり、ドレッシングなしでも食べやすく、余分な脂質や添加物などを摂ることが減るという嬉しい副産物があります。初夏が旬の魚に関しては、さっぱりとしていて食べやすいです。手に入れやすい価格というのも、毎日食べる上でとても大切ですよね。こういった理由から、旬の食材がおすすめです。

初夏におすすめの妊活食材

ナス

ナスの旬は５月から１０月と比較的長めです。皮の紫色の部分に抗酸化力が強いポリフェノールという栄養素が含まれます。ナスを食べる時は皮もしっかりと食べましょう。煮ても良し、焼いても良し、お味噌汁などに入れても良しと、いろいろな使い方ができます。ただし切ったまま放置しておくと、すぐに色が黒っぽくなり見た目が悪くなるので、切ったらすぐに調理してしまいましょう。（※黒っぽさは空気に触れることで起きる反応であり、体に悪いものではありません）

ゴーヤ

真夏のイメージがあるゴーヤは、６月から８月が旬の野菜です。ゴーヤには抗酸化力のあるビタミンＣと、妊活中に欠かせない葉酸が含まれています。独特の苦味が苦手な場合は、塩で揉んで洗うと苦味が抜けて食べやすくなります。ただし水溶性の栄養素であるビタミンＣや葉酸は水に溶け出してしまうので、長時間洗うことは避けてくださいね。シンプルに炒めて塩で食べたり、卵や豆腐と一緒に炒めてゴーヤチャンプルーにしても良いですね。

枝豆

枝豆もビールのお供として夏の盛りのイメージがありますが、実は５月からが旬の野菜です。枝豆は大豆の成熟前のもので、卵子や精子の原料となるたんぱく質が豊富です。塩で茹でてシンプルに食べるのも良し、ガーリックと塩と唐辛子で炒めてピリッとおつまみ風にして食べるのも良し、ひと手間かかりますが、ご飯に混ぜて枝豆ご飯にしても美味しいですよ。