コラム

産後特に摂りたい「ビタミンD」おすすめの食材と食べ方

公開日:2023年8月18日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

産後は生活が大きく変わります。赤ちゃんのオムツを替えて、授乳をして、気づけば1度も外に出ずに1日が終わってしまった…ということも珍しくありません。今回は産後に外出する機会がぐっと減った方に、ぜひ摂っていただきたい栄養素についてお伝えします。

日に当たると作られる栄養素をご存知ですか?

栄養素というと食べ物から摂るイメージがありますが、実は日光に当たると体内で作られるビタミンがあります。それはビタミンDです。私たちの体は紫外線をある程度浴びることで、体内でビタミンDが生成される仕組みになっています。ただ産後は赤ちゃんのお世話で忙しく、また赤ちゃんが予防接種を受けていないと、そもそも外に連れて行くのも控えた方が良いと言われるため、産後間もないほど外出をする機会は少ないのではないでしょうか。こういった理由から、産後は日に当たる機会がぐっと減るため、同時にビタミンDが不足しやすいと言えます。

ビタミンDが不足するとどうなるの?

前述した通り、産後は日に当たる機会が減るためビタミンDの不足が懸念されますが、果たしてビタミンDが不足するどんなリスクがあるのでしょうか?
まずは骨粗しょう症です。日に当たらないと骨が弱くなると聞いたことがありませんか?実はビタミンDはカルシウムの吸収をサポートする働きがあります。カルシウムを摂っていてもサポート役のビタミンDが不足していると、結局のところカルシウムがうまく体に吸収されません。カルシウム不足だと骨がもろくなり、将来的に骨粗しょう症になる可能性が高くなってしまうのです。
ほかにもビタミンDが不足すると、免疫力の低下やうつ病なども引き起こすと言われています。ビタミンDは体内でホルモンのような働きをし、脳や骨の健康に影響を与えるため、不足によって落ち込みやすくなってしまうのです。
また、ビタミンD不足は赤ちゃんにも影響が出てしまいます。乳児の体内ビタミンD量は母親のビタミンD量によって決まります。乳児のビタミンDの状態に影響を与える大きな要因は母乳です。母乳は食物や粉ミルクが導入されるまでは、乳児にとって唯一のビタミンD摂取源です。授乳中はもちろん、妊娠中からビタミンDを意識して補給することが大切です。

ビタミンDが含まれる食材とは?

ビタミンDは菌類(きのこ類)・魚介類・卵類•乳製品などに多く含まれています。具体的には菌類ではえのき・エリンギ・しいたけ・きくらげなど、魚介類ではしらす・さけ・いわしなど、卵類では鶏卵・うずらの卵など、乳製品では牛乳・チーズなどです。しいたけは紫外線に当たるとビタミンDが増えます。しいたけを食べるときは、使う前に天日で干すと良いでしょう。干ししいたけでも、食べる前にもう一度日光に当てると、よりビタミンDが増えます。面白いですよね。

ビタミンDは脂溶性のため、脂質と摂取すると吸収されやすい特徴があります。炒め物や揚げ物にすると吸収率が上がります。きのこの炒め物や、牛乳でホワイトソースを作ってグラタンやパスタなどにしても、ビタミンDが効率良く摂れますね。

 

産後、特に気温が高くなりやすい今の時期は、熱中症のリスクもあるため、赤ちゃんを連れて無理に外に出るのも怖いですよね。そこで日照不足によるビタミンD不足を防ぐために、ご紹介した食材を明日からの食事に意識して取り入れてみてください。なかなか料理を作る暇がない場合は、サプリメントを活用することもおすすめです。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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