コラム

夏こそ冷えに注意!妊娠中、夏場の食生活について

公開日:2023年6月28日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

体が冷えやすい時期、と言うといつをイメージしますか?冬でしょうか?夏でしょうか?
実はどちらも正解です。意外かもしれませんが、夏は気づかないうちに体を芯から冷やしてしまう可能性が高く、妊娠中は要注意なのです。今回は体を冷やさないための夏場の食生活を、管理栄養士がお伝えします。

妊娠中に体が冷えるとなぜ良くないの?

最近の日本では、夏場の外気温は40℃近くになる場合もあります。暑さのあまり、氷入りの冷たいドリンクをたくさん飲んでしまったり、室内ではクーラーで冷やしてしまったり、心当たりはありませんか?確かにその時は快適になりますが、妊娠中に体を冷やしてしまうと体がだるくなりやすく、またおなかが張りやすくなる場合もあります。一説には、赤ちゃんは温かいところを求めて動き、逆子になりやすいという話もあります。筋肉は熱を生む場所なのですが、女性はそもそも男性と比べて筋肉量が少ないため、必然的に冷えやすい体質をしています。加えて、妊娠すると免疫力も低下するため、非妊娠時よりも特に気をつけて体調管理をする必要があります。

妊娠中は暑がりになる?無理は禁物です!

妊娠中はホルモンバランスの影響で普段よりも体温が上昇しているため、いつもよりも暑く感じると言われています。感じ方は人それぞれですが、風邪のように熱っぽいと感じる敏感な人も珍しくありません。また、妊娠すると、衝撃から胎児を守るために母体の皮下脂肪が増えていきます。体温を維持することも皮下脂肪の重要な役割の一つです。そのため、いつもよりも熱が体内にこもりやすくなっている状態なのです。
上記で、夏場は冷たいドリンクやクーラーなど、妊娠中の女性は特に冷えに気をつけなければならないとお伝えしましたが、もちろん妊娠したら極端に暑い中でクーラーもつけずに過ごせば良い、ということではありません。暑すぎるのを我慢して倒れてしまったら大変です。クーラーのついている場所では上着やストールを使用したり、レッグウォーマーや腹巻きをしたり、冷たい飲み物は氷はなしにして飲むなど自身でできる調整をして、冷えすぎないように気をつけながら過ごしましょう。

今日から取り入れたい!夏場の冷えに打ち勝つおすすめの食材

知らず知らずのうちに冷えてしまう夏。体の中から温める食材を日常的に食べるのも、夏場の冷え対策におすすめです。

生姜

生姜に含まれるジンゲロンやショウガオールという辛味成分は、体を温める働きがあります。生姜は豚肉の生姜焼きなど食事に使うのも良いですが、すりおろして紅茶に入れるなどすると摂りやすいです。つわりを抑える働きもあるので、妊娠中にはとてもおすすめの食材です。

唐辛子

唐辛子に含まれるカプサイシンという辛味成分は、体を温める働きがあります。唐辛子そのものは刺激が強いため、輪切りや粉末状にして他の食材と使います。白菜と合わせてキムチにしたり南蛮漬けに入れたりと、保存食と相性が良いので、作り置きに活用できますね。

じゃがいも

根菜類であるじゃがいもは、体を温める働きがあります。さらにじゃがいもには、でんぷんに包まれ壊れにくいビタミンCを含んでいるため、免疫力が下がりやすい妊娠中の風邪予防におすすめです。

にんじん

じゃがいもと同じく根菜類であるにんじんにも、体を温める働きがあります。にんじんに含まれるビタミンAは粘膜を強くする働きがあるため、クーラーの風に当たり喉の粘膜が弱くなりやすい、夏場の風邪予防におすすめです。

玉ねぎ

じゃがいも、にんじんと同様に根菜類である玉ねぎにも、体を温める働きがあります。玉ねぎには硫化アリルという辛味成分が含まれており、疲労回復効果も期待できます。

その他、熱産生を促すためには、筋肉の材料であるたんぱく質類もしっかりと食べましょう。特に鶏胸肉は疲労回復効果が期待できますし、牛肉の赤身は鉄分が豊富なので妊娠中の貧血予防にもおすすめです。ぜひ毎日の食事に取り入れてみてくださいね。

 

夏場が意外と冷えやすいこと、その冷えは妊婦にとってリスクがあることをおわかりいただけたでしょうか?今回は夏場の冷えに打ち勝つための、体を芯から温めるおすすめの食材をご紹介いたしました。ぜひ毎日の食事に取り入れて、夏の冷え対策をしてみてくださいね。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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