コラム

妊活は血流がカギ!健康的な血液を作る食材の選び方

公開日:2022年4月20日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

赤ちゃんが欲しい!そう思った時にカギとなるのは『血流』です。私たちが食べた食事の栄養は、消化された後、血液に乗って全身へと巡ります。血液は全身を巡る過程で、滞ることなく流れていくことが大切だと言えます。もちろん子宮へも血液が送られるため、栄養たっぷりな血液であればあるほど良いですよね。今回は妊活を始める皆さんへ、健康的な血液、血流のための食材の選び方のポイントを、4つご紹介します。

1.血液の原料となる食材を摂る

まず必要なことは、血液の原料となる栄養素が含まれる食材を、毎日しっかりと食べることです。血液の原料となる栄養素とは、主にたんぱく質のことです。たんぱく質には大きく分けて2種類あり、1つは動物性たんぱく質、もう1つは植物性たんぱく質です。動物性たんぱく質には、牛肉・豚肉・鶏肉などの肉類と、魚類、卵、牛乳やチーズなどの乳製品などがあります。植物性たんぱく質には、豆腐や豆乳、納豆などの大豆製品があります。最近巷では、動物性食品を一切口にしないヴィーガンがブームになっていますが、妊活の観点としては実はあまりおすすめできません。植物性たんぱく質だけでは栄養が偏る危険性があるからです。動物性たんぱく質と植物性たんぱく質を、毎食交互に食べるとバランスが良いですね。目安量としては、毎食時にご自分の掌大の量の肉や魚、卵、大豆製品を意識して食べましょう。
さらに、たんぱく質を体にうまく取り込んで、消化吸収するために必要な、アシスタント役の栄養素があります。それはビタミンB6という栄養素です。ビタミンB6が含まれる食材には、にんにく・まぐろ・かつお・バナナなどがあります。代謝のためにはこれらも併せて食べることを忘れないでくださいね。
ここでポイントとしては『一度にまとめてたくさん食べないこと』です。たんぱく質は、消化、吸収の過程に腎臓を使います。ですので、いくら血液の原料になるからと言って一度にまとめてたくさん食べると、腎臓に負担がかかりすぎてしまいます。
また、ビタミンB6は水溶性ビタミンの1種であり、一度にたくさん摂っても害はないですが、体に貯蔵しておけないので、たんぱく質と同様に食べ溜めはおすすめしません。たんぱく質もビタミンB6も、毎食こまめに食べる習慣をおすすめします。

2.体を温める食材を摂る

次に必要なのは体を温める食材です。体が冷えると血管が縮み、その分血液が流れにくくなるので血流が悪くなる、という仕組みです。そこで、妊活を意識したら『体を冷やさない、温める食材』を、意識して食べていただくことを強くおすすめします。
体を温める食材というと生姜を思い浮かべる方が多いかもしれませんが、他にもおすすめの食材がいくつかあります。具体的にはカプサイシンという辛味成分が含まれる、唐辛子がその1つです。唐辛子の辛味成分であるカプサイシンが消化管から吸収され血液中に入ると、感覚神経から中枢神経系を介して、副腎からのアドレナリン分泌を促進し、脂肪代謝などエネルギー代謝を促進したり、発汗を促したりすると言われています。
その他、冬が旬の野菜類や寒い地方でよく収穫される食材は、体を温めると言われています。具体的にはじゃがいも、にんじん、たまねぎ、ごぼうなど土の中に埋まっている根菜類や、りんごなどの果物類、米(玄米)などです。食物繊維も豊富なので意識して摂りましょう。

3.血流を良くする食材を摂る

血流を良くするために、ビタミンEを摂ることをおすすめします。ビタミンEには抹消血管を広げて血流を促進する働きが期待できるので、妊活中で特に手足など体の末端が冷えやすい方には、より意識して摂っていただきたい栄養素です。抗酸化作用があるので美容にも◎です。
具体的にビタミンEは、アーモンド・かぼちゃ・アボカド・うなぎなどに含まれます。ビタミンEは脂溶性ビタミンの1種なので、油と一緒に食べるとより吸収率が上がり、効率良く栄養を摂ることができます。オリーブオイルを垂らす、炒めものにする、揚げ物にするなどの食べ方がおすすめです。
具体的な目安としては、アーモンド15粒(約15g)、かぼちゃ1/12個(約110g)、アボカド1個(150g)、うなぎ蒲焼1/2切(約70g)など、各食材何れかこの量を摂ることで、1日分を摂ることができます。ビタミンEは脂溶性のビタミンで、体に貯蔵するので食べ過ぎには注意しましょう。

4.飲み物を選ぶときのポイント

続いて飲みものの選び方です。私たちは食事の中に含まれる以外に、毎日1.5L程の水分を摂る必要があると言われています。気をつけている方は多いと思いますが、冷たい飲みものは体を冷やす原因となります。毎日1.5Lも飲む水分を、冷たいものにするか温かいものにするか、毎日の積み重ねが大きな差になりますよね。暖かくなってくるとつい冷たいも飲みものを選んでしまいがちですが、妊活を意識したら冷たい飲み物よりも温かい飲み物を選ぶことを徹底しましょう。
また、コーヒーなどに含まれるカフェインには利尿作用があり、体を冷やす傾向があるため、妊活を意識している方にはノンカフェインの飲料を飲むと良いですね。妊娠がわかるとカフェインを控えることとなるため、今から意識して減らしていきましょう。具体的にはハーブティー、白湯、タンポポ茶と呼ばれるタンポポの根を原料にした飲み物などがおすすめです。

 

妊活を意識したら、大切なのは健康的な血液と血流です。今回は血流を良くする食材の選び方をご紹介しました。食材の選び方1つで変わってきますので、今回のポイントをぜひ意識してみてください。食事の他にも、運動やしっかりお風呂で温まることも効果的です。妊活はストレスが大敵なので、何事も適度に楽しみながら過ごしましょう。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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