コラム

夏の冷えに要注意!妊活の第一歩!夏の温活の取り入れ方

公開日:2022年7月3日

記事監修:管理栄養士 松尾和美

妊娠中は身体の冷えは大敵と言われています。そのため、「温活」は大切なキーワードだということを知っている方も多いのではないでしょうか。温活とは、その名の通り「身体を温めるための活動」のことを言います。冬に冷えるものだと思われがちですが、実は暑い夏の季節にも冷えに気をつけるべきなのです。冷えと妊娠の関係を知り、生活の中に温活を取り入れていきましょう。

<目次>
1. 妊娠中温活が必要な理由とは?
2. あなたの身体は冷えていない?自分の身体をチェック
3. 夏の冷えに要注意 原因と対策は?
4. 温活効果が期待できる食べ物・飲み物
5. 食事以外の温活グッズは?

妊娠中温活が必要な理由とは?

身体が冷えているとどんな影響があるのでしょうか。

①血流が悪くなる

血液の流れが悪くなることで、必要な栄養素が身体の隅々まで届かなくなります。その結果、子宮や卵巣に栄養が行き届きにくくなります。

②免疫力が落ちる

人の身体は体温が1℃下がると免疫力が30%落ちると言われています。免疫力が落ちるとウイルスなどに抵抗する力が弱まるので、風邪をひきやすくなったり病気になりやすくなります。

③代謝が落ちる

体温が下がると代謝が低下し、太りやすくなります。太りすぎの女性の中には、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病を患い、これが原因で無排卵になる可能性もあります。適正な体重を心がけることが重要です。

④便秘

身体が冷えることで便秘になりやすくなります。また、むくみやすくもなります。

⑤卵子の発育を妨げる原因に

子宮が冷えることにより、卵巣機能が低下し、卵子がうまく発育しにくくなります。発育不良の卵子は受精しにくいため、妊娠の確率が下がってしまいます。

⑥冷えによって着床しにくくなる可能性も

冷えによって血流が悪くなると、子宮内膜が十分に育たず、着床しにくくなる恐れがあります。また、着床しても流産の危険が高まるとも言われています。

あなたの身体は冷えていない?自分の身体をチェック

 自覚症状がなくても実は隠れ冷え性の可能性もあります。まずはチェックシートを使って自身の冷えの状態をチェックしてみましょう。

□お腹を触ると冷たい
□常に手足が冷えている
□靴下をはいて寝ないと眠れない
□平熱が36.4度以下
□肩がこりやすい
□便秘になりがち
□すぐに下痢をする
□朝食を抜くことが多い
□薄着やサンダルで過ごすことが多い
□睡眠不足になりやすい
□砂糖を使った甘いものが好きだ
□運動不足である
□朝早く起きるのがつらい
□足のかかとがひび割れやすい
□足がむくみやすい
□足の爪の色が悪い
□疲れやすい
□腰痛がある
□頭痛がある
□月経痛や生理不順がある
□風邪をひきやすい

 

いかがでしたか?チェック項目が多いほど身体が冷えていると考えられます。

0~5個の方

今のところは冷えの心配はないようです。しかし油断は大敵です。薄着をしないようにするなど身体を温める意識をしていきましょう。

6~13個の方

あなたの身体は冷えているようです。自覚症状がなくても内蔵が冷えている可能性があります。生活の中に「温活」を取り入れていきましょう。

14個以上の方

あなたは冷え性といえ、自覚もしているでしょう。生活習慣を見直して冷え性改善に努めましょう。

 

冷え性とは、身体を温める力が不足している、バランスが乱れた状態を言います。冷え性というと冷えの症状だけを問題にしがちですが、そのままにしていることで頭痛や肩こり・不眠など様々な症状をきたします。冷え性とは、まだ病気には至っていない「未病」のサインとも言えるのです。

夏の冷えに要注意 原因と対策は?

 冒頭にもお話ししましたが「冷え」というと、寒い冬のイメージが強いですが、夏も身体が冷えやすい季節です。主な原因はクーラーの効きすぎた部屋に長時間いることや、冷たい飲み物・食べ物の取りすぎがあげられます。ではどんな工夫で夏の冷えを防ぐことができるのでしょうか。

温活効果が期待できる食べ物・飲み物

 暑い季節は氷の入った冷たい飲み物や麺類などの冷たい料理、生野菜などを食べる機会が多く身体が冷えてしまいがちです。食べ物の選び方を変え、身体の内側から温めましょう。身体を温める食べ物と聞いてまず思い浮かぶのは生姜ではないでしょうか。生姜は加熱することでショウガオールという成分が働き、身体を芯からじんわりと温めます。さらに生姜以外にも私たちの身近な食材には、身体を温める作用がある食べ物や飲み物が多く存在します。

①土の中で育つ根菜類

ごぼうやれんこん・山芋などの根菜類は身体を温める作用があります。

②豆類やナッツ類

日本に古くからある食養生の考え方では、同じ豆の製品でも醗酵した納豆は身体を温める性質がありますが、豆腐は身体を冷やす性質を持つと考えられています。また、黒豆は身体を温める性質を持ちます。ナッツには血管を広げ、血行を良くするビタミンEが豊富に含まれています。

③ねぎやにんにくなど香りの強いもの

ねぎやにんにくなどの薬味特有の辛み成分「アリシン」は血行を良くし、身体を温める効果があります。

④醗酵茶(ウーロン茶や紅茶など)

茶葉を醗酵させて作られるウーロン茶や紅茶は、身体を温める作用があることで知られています。この他にも、ごぼう茶や黒豆茶・玄米茶・ルイボスティーなども効果的です。これらはカフェインが含まれていないので、カフェインを控えている方にもおすすめです。

食事以外の温活グッズは?

夏のクーラーの効きすぎによる冷えから守る、温活グッズをご紹介します。

①腹巻き

冷えを改善するのに一番に温めるべき場所は「お腹」です。お腹を温めることで全身が温まり、代謝が良くなると考えられています。夏は薄着になりがちですが、腹巻を活用し身体を温めましょう。

②3つの首を冷やさない

3つの首とは「手首」「足首」「首」のことを言います。これは血液を運ぶ動脈が身体の表面に出ている場所です。靴下やレッグウォーマー・手袋などで、必ず手首・足首を温めましょう。夏は首元の空いた服を着る機会が増えるかと思います。気づかないうちに冷えていることが多いので、お風呂に浸かって温めるようにしましょう。

③冷え取り上手のための入浴法

暑いから、と簡単にシャワーで済ませがちではありませんか?身体を温める基本の入浴法は、ぬるま湯でゆったりと浸かることです。38℃~40℃のぬるめのお湯に、最低でも10分以上浸かりましょう。ゆったりと入浴することで副交感神経も高まり、リラックス効果も期待できます。また、入浴剤の活用も種類によって血行を良くする効果が期待できるものもあります。お気に入りの入浴剤で、バスタイムを楽しく過ごすのも良いですね。

 

今回は妊活のポイントのひとつである温活についてのお話でした。暑い夏はついつい意識するのを忘れてしまいがちですが、冷えに注意して身体を整えていきましょう。

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この記事の監修者:松尾和美

保有資格

・管理栄養士
・野菜ソムリエ
・美肌食アドバイザー
・栄養療法ダイエットアドバイザー
・ベジフルビューティーアドバイザー
・ファスティングマイスター
・薬事法管理者
・コスメ薬事法管理者

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